日々のあぶく

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ヤンバルクイナ

約10年にわたって沖縄・やんばるの森に通い、その生態を写真に収めてきた江口欣照(よしてる)さんの科学絵本「ヤンバルクイナ 世界中で沖縄にしかいない飛べない鳥」。

それまで人びとに知られることのなかったヤンバルクイナは約30年前の1981年に捕獲され、世界的な新種の鳥類の発見として世界的なニュースになりました。

そして翌日82年、国の天然記念物に指定されますが、その時の生息数が2000羽ほど。
2001年の調査では12000羽。
2005年では700羽まで減少しており、2006年に絶滅危惧種ⅠA類に指定。

地元の人や専門家によるさまざまな保護活動が実を結び、2012年では1500羽まで生息数は回復していますが、マングースや野ネコによる捕食、開拓・開発による森の減少、交通事故等、ヤンバルクイナを危機に晒す原因はまだまだたくさん残っています。

自動車に轢かれて死んでいるヤンバルクイナの写真が衝撃的で、考えさせられます。