12にんのいちにち
「ふしぎの国のレイチェル」「ダーウィンのミミズの研究」の挿絵の杉田比呂美さんによるグランドホテル形式の絵本「12にんのいちにち」。
ある街の12人の1日を2時間ごとに描いた絵本で、なんか日本の絵本ぽくないなあーおしゃれーと思いました。
登場人物は、わんぱく小学生、ペンキ職人、看護師、偉大なる街の音楽家(銅像)、テレビの記者、パン職人、消防士、ネコと二人暮らしのおばあさん、小説家、配達屋、赤ちゃん、そして動物園のライオン。
見開きで12のコマにそれぞれの1日が映し出されますが、寝る時間や活動がばらばらの12人なのに、あるとき別の誰かのコマに登場したりどこかで繋がっていたりするのが読んでいて楽しいです。
個人的にはママの知らないところで黙々といたずらを働く赤ちゃんがかわいいなあと思います。
赤ちゃんは冒頭(朝6時のコマ)では起きていて、自分のベビーベッドから真っ暗な部屋をじっと見ているだけなのですが、その一コマがツボです(乳幼児あるある)。
小説家が小説を書いているっぽい時間が短いのがまた心配な感じです。
- 作者: 杉田比呂美
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2014/06/17
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る